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強く、長く続くろうそくデモを目指そう - 市場とインターネット

6月8日に書かれたブログからの無断転載です。

このまま行けば2008年ろうそく文化祭(以下・ろうそくデモ)は失敗する。デモが続きながら、私達は疲れている。明日の月曜日になれば、私達は生業に戻らねばならない。悔しくも豪雨も始まり、場外集会の規模も小さくなる。学生の期末テストがもうすぐ始まる。李明博政権が送ったプラクチの行為であれ、疲れて理性を失った所謂「暴徒」の行為であれ、暴力デモの様相が浮かび「彼ら」に揚げ足を取られている。反射利益を狙ったパク・クネを愛する者の会がデモ現場に来ているが、損得はともかく、私達のデモの意味がさらに混沌に陥る。ああであれ、こうであれ、「彼ら」の好みに合う状況が繰り広げられることになる。

(ちなみに私達と似た様相でフランスで起こっている反サルコジ熱風については、与党の右派政党UMPの指導者達は、デモの熱風と低い支持度を心配しないという。同じ理由だ。もうすぐ梅雨で、学生は期末テストだ。待てば止む。という考えは世界共通である。ソース?インターナショナル・ヘラルド・トリビューンの記事だったが忘れた。教えてほしいなら検索して掲載することにする)

実のところ、20世紀の「街頭デモ」はあまりにも長くやっており、それだけ「彼ら」には学習効果が溜まっている。彼らは、どうすればこの群衆を解散させられるかに精通している。耳を塞ぎ、長期戦に持ち込めばいい。世論を有利に導けるよう、デモ隊の緊張を爆発させ暴力化させる。暴力化すれば、法と秩序を持ってして合憲的ではなくても合法的な力を行使できる。その中で疲れ、意志をなくした群衆は、自愛深く釈放してあげ、最後まで残る危険分子だけを消せばいい。そして少し差し出した「パン」を世論を操作して膨らませて広報し、自愛深い政権をアピールし、「皆様は扇動に巻き込まれた羊だった」と結論付ければいい。










そして最早そんな雰囲気へ流れる気配がしている。6月7日、夜に、私達は再び流血を見てしまった。それが興奮した「暴徒」のせいなのか、李明博政権のフラクチが助長したことなのかは、重要ではない。現実を歪曲して国民を黙らせることに血眼になっている彼らに重要なものは真実ではなく、ただ上げ足を取る「目に見えるもの」だけであるからだ。月曜日、朝中東の論調は<暴徒どもの暴力デモ>になることが予想できるし、これを理由にして再び力づくの鎮圧をしてくるはずだ。「大多数の国民に非は無い」、「一部の扇動勢力に国民が騙された」と広報するはずであり、疲れた多くの人々はろうそくを消し、諦めることになろう。それがまさに「彼ら」の狙いだ。

しかし私達はここで止まりたくても止まることができない。もうすぐ6月中旬に、高い油価が物流運送とバスを崩壊させれば、狂牛病牛肉に対する恐れは肌に染みる傷みへと変わる。これの爆発力は今までと比べられないほど大きい。米産牛肉輸入反対デモは最早、高油価に抗議して減税、もしくは高換率政策を取り消せというデモに変わるはずだ。これまでとは比べ物にならない規模の市民が、政府の無能を糾弾しに街へ集まってくるはずだ。それに米国市場を含めて全世界の購買力が最悪の状況で、輸出で食いつなぐ私達の国が1~2年内に景気が回復するという話は寝言にすぎない。(アメリカの大統領選挙終了後、2009年初頭に少しだけ光を見ることはあり得る)つまり、李明博大統領の任期内には、誰が大統領になっても経済を立ち上がらせることができない。今は景気を生かすのではなくダメージを最小化し、数年後に再び再起した頃に、より上手くやれる力を養うときだ。なのに彼らの狙い通りに私達がここで倒れれば、再び立ち上がる力を回復できないだけでなく、憤慨と悔しさに暴力事態が起こる最悪の状況を見ることだってあり得る。私達はそのためにろうそくを灯したわけではないではないか!

いくら街でろうそくを灯すといって、李明博大統領がびくっとでもすると思うか?いくら国民が動いても、李明博大統領の大統領職を維持させてくれる三つの柱、つまり朝中東を含む問題の言論、チョ・ヨンギ牧師を含む保守従米キリスト教系と、チョ・カプジェを含むファショ知識人勢力、そしてハンナラ党を撃破しなければ何の意味もない。ろうそくデモを通じてこの三つの中でダメージを与えたことといえば、問題の言論に切読及び広告中断の圧力を加えたことしかない。(それでもまだびくっともしないようだ。確実に金の流れを絶つ方法が何かあるだろうか?)残りの二つは未だ健在である。ろうそくデモは思ったほどの効果を発揮できなかったようだ。残りの二つを揺るがすことこそが、これからろうそくが灯すべき場所ではないだろうか。

ならばどうやって悔しさと諦めの中で挫折せず、笑顔でろうそくを消すことができるだろう?それは現在、全国で繰り広げられる<ろうそくデモ>の限界を認めることから始めなければならない。不満と怒りを抱えた群衆が街に出て巨大な勢力を誇示する昔の街頭デモは、すでにそれに対応するマニュアルが全て揃っているといえる。私達にも損害が絶えない。生業があり、学業があり、健康があり、時間の消耗が激しく、血を流し怪我まで負う。(にも拘らず、こんな街頭デモに拘る人々は、昔の火炎瓶と石ころを投げた記憶から抜け切れていない「運動家達」ではないだろうかと思う。)こんな前近代-近代的なデモの力は「彼ら」の公権力と対称的(symetrical)関係にある。軍事的に言えば在来式戦闘に在来式戦闘で立ち向かうようなものだ。この対称を破れる非対称的(asymetrical)戦力を開発すること。つまり彼らの隙をつける脱近代的なデモの様相を選んでこそ、私達はこの争いから勝つことができる。そして私達の犠牲を最小にしつつ、長く、しつこく続けるとともに、もっとも痛いダメージを与えられる「強く、長く続くろうそくデモ」の方法を選ばなければならない。私が考える新しいデモの場であり手段は、市場(market)とインターネット(internet)だ。ろうそくを市場とインターネットで灯すべきだ。新しい話ではない。恐ろしいほど集団知性化-電脳化した私たち大韓民国の国民は、マルチコアCPUのごとくそれぞれの思考を混ぜ最適案を導出し、すでにその道を選んでいるからだ。

まず、市場で起こっている非対称的-脱近代的ろうそくデモを見てみよう。在米韓国人たちは、100分討論で登場した30ヶ月牛肉パティ発言を動画で編集し、アメリカマックドナルド本社に提供し、全世界的動画転送サイトのyoutubeに上げて世界に向けてこの情報を知らせた。その結果、韓国マックドナルドは主要日刊紙に全面広告を載せ、ニューライトの発言を否認し、他のファーストフード業態もびっくりし自社の製品が安全だという広告に出るしかなかった。しかし私達はここで満足してはいけない。アメリカの消費者団体と連合し、国際訴訟にステージを広げなければならない。ニューライトと親政府勢力が隠密にマックドナルドと妥協して全面広告のレベルで尻尾を切ることを防ぐべきだ。30ヶ月以上牛肉使用が事実でなければ、これはマックドナルドにとってもいいことである。安全な企業のイメージを固めるチャンスだからだ。だからマックドナルドには悪いが、少しだけマックドナルド不買運動を広げることも私達の戦いの助けになる。国内に限定せず、各国の消費者団体と連隊して国際的にステージを広げるべきだ。この機会にニューライトを含む親李明博-右派勢力の仮面を外さなければならない。

それだけか?朝鮮-中央-東亜など「問題の言論」に対しては、切読運動と広告主に対する圧迫が始まった。周りに新聞購読を絶つという人々が相次いでいる。普通なら決して載ることはなかった「品位に欠ける広告」が広告欄を埋めるようになり始めた。結局、6月7日付けの朝鮮日報は、1面にまともな広告を載せられず、構成を変える手を打つしかなかった。反面、ハンギョレと京郷新聞は創社以来、最も売れ始めた。私が住む新林洞高試村の店の街販台では、この二つの新聞は遅くなれば手に入らないほど売れている。

この二つ、「市場」で行われる「ろうそくデモ」を通じて私達が資本主義社会で「消費者は王」だという事実を学習し、これを200%以上、充分に活用しているということに喜ぼう。当然な事実にも拘らず、私達はこれを長く忘れていた。これに伴い消費者が市場(経済領域)で得た力を政治領域に拡大させている興味深い様相が浮かんでいることも見逃さないようにしよう。

次に、インターネットで行われている非対称的-脱近代的なろうそくデモを見てみよう。「討論の聖地。民主主義の聖地」ダウム(Daum)討論掲示板アゴラ(Agora)の爆発力は、もはや「歴史」のレベルになり末永く語られていきそうだ。たったの何分で1ページを埋める文章で、全国民の「直接民主主義」が繰り広げられている。インターネットの威力を実感した親政府勢力がこれに対処するといい「バイト」をばら撒いても無駄だ。「全羅ディアン」、「ノ信者」云々する、短すぎる中身のない文章にはすぐに「時給18ウォンのバイト」というコメントがつく。意味の通じないコメントを繰り返し書き込むIPを分析する情報通信専門家が常に接続している。論理が備わっており読み応えのある親政府文章も埋もれる可能性があることが心配だが、今のところ自浄作用が活発に行われている。「直接民主主義」という花の満開である。Naverが政府を恐れ、政府批判インフラの構築を拒むなら、Daumは討論専用サーバーの増設を肯定的に検討する必要がある。

そして現在、全国で繰り広げられるろうそくデモが、インターネットからオフラインに出てきたものだという点に注目すべきだ。無数に多いインターネット同好会で行き交う会話の結果、自分達で勝手に出てきて、勝手に歩き回って、飽きれば勝手に解散する。対称的で前近代-近代的なデモが特定の「運動家」の力により左右されたとするなら、今の私達は隊伍もなく、指導者もなく、心行くままに動く「愉快な無秩序さ」の中でデモを行っている。このような非対称的、脱近代的な様相は、近代的な公権力に対してとても強力なダメージを与えている。デモ隊がいったいどこへ向かうか読めないいと、刑事達が泣き言を言っているではないか。これはデモ隊が無秩序に、気ままに、「しっかり」動いていることの反証である。

警察庁、ハンナラ党のウェブサイトのハッキングも、インターネット上のろうそくデモだという人々がいるかもしれないが、これは戦闘警察バスを壊し、戦闘警察の目にレーザーポインターを当てる嫌がらせと大差がない。インターネットで行うべきろうそくデモは、掲示板で丁重に丁寧に文章を書くことで行われる。警察庁の掲示板に書くことは、数万名が実名で書かない限り、威力が弱いだろう。警察庁は掲示板を閉鎖して書き込みを削除すればそれでいいからだ。しかしこのような文章の効果が最も高い場所があるが、それがまさにあなた方の地域区の国会議員のウェブサイトだ。前の投稿で述べた通り、「私はこの町に住む誰々です。議員様がこの政策に賛成するなら、私は次の選挙で議員様、そして議員様の政党に投票しません。それに私の両親を含む、私が知るこの地域の有権者、少なくとも10名を説得して、議員様を支持させないことを表明します」などの文章を数十人が真面目に書けば、その国会議員は眠れなくなる。国会議員選挙は「票」が全てを左右し、国会議員は「再選」が至上の目標だからだ。戯言みたいだが、これを上手くやれば、ハンナラ党の議員が「とにかく生きよう」と李明博大統領を下野させたり弾劾する局面に導くこともあり得る。「とりあえず生きられる人は生き残ろう」とハンナラ党が分裂すれば可能だ。犠牲の精神がなく、生存のために分裂する現・青瓦台の人事とハンナラの様相を見ると、不可能なことではないように思える。

さあ、こうなったからには、目に見える民衆の規模は何でもないということを知ろう。あらゆるところに散開していて目には見えないが、より怖く痛い民衆の力を発揮せねばならない。そうしてこそ私達は少なく怪我をし、少なく損をするが、より長く、より効果的に、より確実にこの戦いで勝つことができる。一日中広場に集まって、人数を誇示する必要はない。血を流して彼らに揚げ足を取られる必要はさらにない。事実、それこそが彼らの狙いだ。だから街で燃え上がったろうそくの火を市場とインターネットに移し、より輝かしく灯さなければならない。そうすることで、21世紀型民衆デモの完成を、2008年の大韓民国で成し遂げよう。

1.大規模ろうそくデモは、72時間国民MTを基点にして抑えるべきだ。休んで再び走れる力を養わなければならない。青瓦台へは、昔も今も向かってはならない。6月10日がどれだけすごいことになっても満足し(その数に縛られる必要はない)、一般市民が多く出られる金曜日の夜(13日)、もしくは土曜日(14日)に再び大規模でろうそくを灯さなければならない。これから大規模集会は毎日行わず、毎週の週末だけにしておいたほうがいい。

2. 聞くところによると、10日のソウル広場はソ・チョンガプ氏を筆頭にした極右団体が予約をしているが、これに立ち向かうパク・クネを愛する会が出動し、戦闘が予想されるという。しかし私達は決して巻き込まれずに、私達の行く道を進まねばならない。

3. 汝矣島の国会議事堂の前でろうそくデモを行う日が来るはずだが、そのときのデモ隊のルートは国会議事堂-ハンナラ党本部-民主党本部-その次に「純福音教会」を選ばねばならない。自分と異なる者を「サタン、敵」だとすることでイエスを侮辱する者、天国に行きたくて神を信じる人を量産する者を、私は決して認めたくない。昔も今も、「私は地獄へ行って宣教をしよう」という韓国のキリスト牧師はあまり見かけない。

4. 軍隊を動員しろといい「内乱」を扇動するチョ・カプジェという者を検察に告発することは出来ないだろうか?

5. 私は月曜日から2泊3日間の、初の予備軍訓練に入る。
6月10日にいったい何が起るかを、この目で確認できないことが残念だ。
by no_kirai | 2008-07-12 12:52 | ろうそく集会(デモ/文化祭)
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