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私達は何故イミョンバクを選んだのか


(2008年7月)

1.

多くの人々が、ろうそく集会の自由発言台で「私がイミョンバクを選びました。ここまで来るとは思いませんでした。私の手を切り落としたいです」と三つの文章で予約できる懺悔の言葉を述べていると聞きました。

ほれみたことか。なぜ私達は彼を大統領に選んだのでしょう?多くの方々が指摘するとおり、実は今の彼が、以前のキャラクターに反する違う姿を見せてくれているわけではないんです。むしろ当選後にまったく違う動きを見せたことでいうと「ノムヒョン-お前がFTAを推進するとは思わなかった!」「キムデジュン-お前があれほど過酷な構造調整を行うとは!」「キムヨンサム-お前が韓総連を袋叩きにするとは!」などがずっと意外だったでしょう。彼らはすべて、当選後、進歩勢力から「お前がこんなことをするとは思わなかった」といわれています。

しかしイミョンバクは違う。大運河、民営化、教育政策、対北政策、何一つを取っても、イミョンバクもしくはハンナラ党と似合わないものは存在しない。選挙以前にも数多くの人々がこのことを指摘しつつ、どうかイミョンバクだけは選ばないでくれと哀願し、説得し、脅迫しましたが、とにかくイミョンバクは去年の12月、かなり大きい票差で当選し、暖かい年末を迎えました。







ところで本当に、私達は何故イミョンバクを選んだのです?なぜ?

みんなが知ってのとおり朝中東のせいです。一時は、すべてが朝中東のせいだという論理に飽き飽きしてもう聞きたくもありませんが、朝中東を見れば見るほど、保守的な人に会えば会うほど、これがすべて朝中東のおかげだというこの世の真理を繰り返し確認することになります。そうです。朝中東のせいです。朝中東のせいでノムヒョンは正当な評価を受けられず、進歩勢力はマイナーな一部の少数派だと印所付けられ、お爺さんたちのアカ恐怖症は強化されました。

しかし誰もが知ってのとおり、朝中東はこの社会の上水です。前の大選でも、前々回の大選でも、朝中東の活躍は輝かしいものでした。-実は上水だというところに問題があるのですが。

ノムヒョンへの失望、チョンドンヨンの半端なさも大きな理由でしょう。ただ、そもそも選挙のときに大人気な大統領などいた試しもないわけだし、これもある意味上水ではあります。民労党のコリア連邦ごっこや、よりによってグォンヨンギルのイミョンバク大選勝利-というより選挙への無関心が役に立ったはずです。

しかし私の質問は、彼らの話ではなく、何故、私達が、顔もよくなければスピーチも下手なイミョンバクを選んだかということです。

2006年、2007年、私達はお金持ち(のつもり)でした。

私の母が、去年の大選のころ、こんなことをおっしゃいました。イミョンバクを選ぶと誰も損害を受ける人がいないから、イミョンバクを選ぼうとということです。私は誰も損害を受けないという話が理解できませんでした。では、別の候補を選ぶとなんの損害を受けるというのだろう?聞いてみると、イミョンバクを選ぶと、開発政策でニュータウンを取り消すとかはしないだろうから、うちの家も、叔母の家も、叔父やお婆さんの家も、誰も損害を受けないということでした。

家の価格が上がらなかった試しはありませんが、その頃の家価の動きはたいしたものでした。家だけでなく株も同様です。通帳に金を入れている人々はバカでした。まあ、これはご周知のことなのですが、思ったより深刻です。

家と株の値段の急騰は私達を資本家にしたのです。資本家。

マルクス経済学的には、資本家は生産手段を所有して労働を通さないで富を得る集団のことです。土地があり、工場があり、金があって、金が金を呼ぶ人々のことです。単純に話すと、マルクスは資本主義社会で資本家は徐々に金持ちになり、独占資本家になり、労働者は徐々に労働と関係なく貧乏になり、社会はダメになり、それで追い詰められた労働者が怒って社会を覆す。というのが超適当な内容なんですけど。

ところで2005年以降、多くの人々がこの資本家の気分になったのです。
ほとんどは働いて月給をもらって食っていく人々なのですが、家の値打ちが数億以上あがったことで、株価が急騰したことで、たとえ実現する金ではないとしても、すでに資産の増加は労働で稼ぐ金よりは多くなったのです。はい、気持ち的には。

つまり、労働ではなく生産手段で稼いでいるという集団的な勘違いに陥ってしまいます。イケイケのバブルセブンに家を持つ人々だけでなく、ニュータウンでボロボロのうちの家もラッキーなことになるかもしれないという期待で、自分は家がないが両親または親戚の家は当たりさえすれば、私が結婚するときに助けてもらえるなどとの考えをするようになり、私達すべてが、心の中では資本家の気持ちで生きるようになったのです。

資本家なら選挙での選択は難しくありません。規制を解き、税金を低く払うだけでOKです。誰が金持ちのための大統領なのかは正解が出ていました。



2.

イミョンバク氏にキリスト教界が集団的に票を入れたこと。無視できない要因です。焼肉屋に行って肉の原産地を確かめるように、教会に通う多くの人々に、食堂に行くだけでも、ここの店主がどの教会の長老だ云々してその所属を確かめる習慣があります。だからって美味しい食堂を見捨てて不味いところへ行くほどではありませんが、確かめたがり、教会に通うならより信頼を寄せるのが事実です。また、幾多の大型教会の牧師たちが露骨的にイミョンバクを支持し、公式的・非公式的な場で、なんであれ信仰を持つ人が大統領になるべきだという共感を形成していました。

ですが、教会の説教時間にイミョンバクを支持する説教をするとか、牧会者が誰を選ぶようにと勧めることは、本当にレベル以下の教会(少数ではなかったのですが)を除くと起こっていないと思います。教会は基本的には政治発言が簡単にできる場所ではありません。とにかく韓国キリスト教はイミョンバクと同じ船に乗った代価を支払わされています。早くその船から下りてほしいのですが。

しかし多くの方々にとって、キリスト教人は私達ではなく彼らであるはずです。だから、私達は何故イミョンバクを選んだかについての適切な解答ではありません。

改めて、何故私達はイミョンバクを選んだのでしょう?

イミョンバク政府の公式主題語は国民成功時代です。マーケティング的に立派なキャッチフレーズであり、イミョンバク政府を上手く反映していると思います。なんとか切磋的民主主義を完成し、そしてIMF以降の生存の危機を経た私達みんなのキャッチフレーズは成功でした。そしてその成功は金でした。成功を嫌い、金を嫌う人はいないと思いますが、21c初頭は成功がもっとも売れる時代だったんです。

成功の目標も具体的でした。「10億つくり」という言葉が流行ったことがあります。10億。もちろんソウルでアパートの値段が10億を軽く超えてしまってから、10億つくりという言葉は姿を消しましたが。
ベストセラーリストの半分は自己啓発書が埋めるほど成功が売れていた時代です。成功の方法は具体的でそれらしく提示されました。まず成功をするには朝方、より進んで夜明け形人間になりましょう。(あの方は4時間しか寝ていません)パクギョンリムのように人脈管理も上手くないといけません。(あの方はパクギョンリムの結婚式にも来られました)何よりも投資が上手くないといけません。(この方が買えば、どこだって大当たりになります)投資がダメなら献金をちゃんと払うと神様がお金持ちにしてくれます。(あ、この方の成功の理由はここにあるとのことでしたね)

ああ!誰がイミョンバクを選んだ人に指差しなどできるでしょう。あなたが売れている本を読んでいる知的な人なら、イミョンバクを選ばないほうがおかしい。彼は成功の化身でありイデアです…爆

はい。前科何犯であれ、詐欺疑惑がどうであれ、ビジュアルがどうであれ、そんなことは重要ではありません。彼が成功したこと、彼が大統領になったことはある意味当たり前です。



3.

イミョンバクがハンナラ党の政治人としてほかのハンナラ党議員と違っていたところは彼の非政治性です。もしくは政治嫌悪です。彼は繰り返し「政治的に考えるな」という話を多くしながら、企業出身である自分の非政治性を強調しました。政治よりは経済だということです。


私達は政治人が嫌いです。政治的なことが嫌いです。進歩は暗鬱です。意地っ張りの頭でっかちですし、傲慢で親しみが持てません。何がそんなに悲しくて悔しいのか、一緒にいると憂鬱になります。断食をします。丸削りにして抗議をします。なんだよあいつら怖いよ。

保守は品位に欠けます。男女平等がなんなのか、セクハラがなぜ犯罪なのか、小学生よりも劣る常識を観念の持ち主です。センスが悪いです。大邱の夜文化とかいうものを除くと文化がありません。

愚かです。一週間に一度百分討論に欠かさず出てきて確認させてくれます。


そしてこの両者は喧嘩をします。国会議事党で、広場で、文字通りの喧嘩をします。

嫌になります。政治。私だって嫌いです。


進歩の暗鬱さについて理解を示すなら

韓国の進歩勢力を見ると熱血物のようです。ドラゴンボールです。力と権力において立ち向かえるはずもない大魔王、フリーザー、セル…などなどに戦いを挑みます。決して勝てそうにない戦いをしますが、涙に鼻水を垂らしながら血を流し犠牲を払って奇跡的に倒します。ところで悪党どもはむなしくも復活し、再生し、すぐに帰ってきます。より最悪なことはドラゴンボールは戦っていくと仲間が増えますが私の仲間たちはいつの間にか悪の側についているということです(ニューライトの方々とか)だから彼らは悲壮です。髪を切り断食をします。しかし、毎日熱血物を見ることほど疲れることもないのです。

保守の品位のなさについて…セクハラ党には理解を示したくありません



イミョンバクは何か違っているようでした。まず、政治人ではなくCEO出身です。-実はただの社長というのが合っていますが、ここ数年間、CEOという言葉には変な広域性ができてしまっています。CEOが読む本、CEOの好きなワイン、CEOが好むブランド、CEOの健康法、CEOがもっとも多く選ぶ新聞。CEOはこの時代の理想的人間になってしまっています。

古臭い旧政治人ではありません。バス専用車線と青渓川。なんだか政治とはかけ離れているように思えます。-イミョンバクはことを無理やり押し通しては論難の真ん中に立ち、どうだ。やってみたらよくなっただろ。と自分の推進力と政治力を刻印させるノイズマーケティングの上手い使い手のようです。

よろしい。非政治的大統領。私達の(私達という表現には無理があります。いろんな表現がありますが、私もまた政治的ではないふりをするために私達と書かせていただきます)政治に対する嫌悪、不信を安心させてくれる非政治的大統領CEO。いいでしょう。YES。閣下。不順な政治的意図ではない、純粋で肯定的な気持ちであなたを見つめましょう。経済さえ立て直してくだされば!


ところで問題があります。大統領はどうしても政治をする政治人であるという事実からは逃れられないのです。

大統領が自分を政治的に見てほしくないというのは、スポーツ選手が芸能人としての能力を評価してくれと言うようなものです。

非政治政治人を大統領に選んだことは、ワールドカップでイングランド・ブラジル・スペインを倒して芸能人サッカー団がFifaコップを手にしたようなことなんです。MVPはキムフングック(*歌手)でしょうか?


政治のない場所、つまり社会的価値が適切な権威によって分けられない場所は、弱肉強食の世界です。力が強ければ一番です。動物の王国です。あの方とあの方の友人たちにとっては悪い話じゃありません。

政治的だということは、社会的価値が正しい権威によってしっかり分けられているかについて関心を持ち、参加することです。

私達が政治的なことに疲労したのは、権威的分配のための権威の構成に力を使い尽くしたために、価値の分配の側面に関心を持つ機会をもてなかったからです。
だから政治はむなしいことであり、大統領が誰であれ私の知るところじゃないといったところまできたのです。


問題は、この方の行いを見ると、本当に政治が苦手なのはたしかなようです。

大統領は政治のできる人を選ぶべきであって、政治嫌悪者をわざわざ選んで、政治をやらせる必要はないではありませんか?



4.

なら、なぜ私達は、あれこれの理由で選んでおいて、今になってイミョンバクを憎むようになったのか?

簡単に話すとひどく下手だからです。経済、外交、福祉、保健、対北、軍事、教育、文化、たった一つも、これはマシになったといえる部分がありません。-褒められた部分がわかる方はいつでもコメント残してください。待っています。

今となってはいくら熱心なイミョンバク支持者でも、イミョンバクが上手くやったということはできません。ただ朝鮮日報を開き、買っておいた株式が半分に減ったことに呻き、ろうそくを見ては選んでからあまり経ってないのにもう騒ぐのかと低くつぶやくだけです。健康に悪い生き方です。


しかし、それとは別に、私たちがイミョンバクを憎むようになった理由を説明すると

一つ。人事過程で見せたイミョンバクの人々の正体のせいです。

さて、新政府が入り、当然新しい人々が入ってきます。言論の注目を受け、聴聞会も開きます。成功のイミョンバクの選ぶ人々ならば、ノムヒョンの386のような憂鬱な連中ではない、ポジティブなマインドと明晰な頭脳で一生懸命にこの世を生き抜く成功のプロたちに違いありません。

引受委員長の'オレンジー'云々…これはまだ可愛げがあります。不動産投機は土地を愛するからだという環境部長官候補…国民平均数十倍の財産脅迫犯ユインチョン、IMFのカンマンス、国民平均十数倍の財産と、チョンドゥホァンの仲間たち…oh my god (参照:2MBの内閣構成)
シークレット。上位1%だけが知って実践する成功の秘密はこれだったのです。ガンナムで投機をしろ。脱税は当たり前。軍隊は無視。子供はアメリカへゴーゴー。
4時間の睡眠、英雄時代、成功の神話、実用主義、わ、私もイミョンバクのような成功した人になります。しかしイミョンバク成功の秘密は全部吹っ飛び、結論は一つです。不動産投機。そして土地の値段はこれまで上がりすぎて、これ以上のチャンスはありません。成功に乗り遅れました。ひどいよイミョンバクひどいよ。

二つ。金持ちの気持ちの喪失―資産の暴落です。
簡単です。私達はこれ以上、幸福な金持ちの気持ちに浸ることができなくなりました。資本家への感情移入がしづらくなりました。

実は私達は、金持ちをうらやましがることはあっても、肯定的に捕らえる感じではありませんでした。日帝時代と権威主義政府時代を貫く80年代の韓国漫画を読めばわかります。私達が好きだったハニー、カチ、ドゥリー、ドッコタクなどの主人公たちは、片親か孤児です。金がなくて毎日インスタントラーメンばかり食べ、家がなくて屋上の部屋に住むかトラックに住むか人の家に居候します。2階建てに住むナエリ、マドンタクなどは、みんな性格が悪くて私達の主人公をいじめます。その漫画が左アカの漫画だったわけじゃなくて、貧しかったころの貧しい人々がより感情移入できるようにしていたからです。

これが90年代と2000年代まで変わっていきます。企業が社会的に責任を負う姿を見せてくれたりもし、実質的に生活がよくなりました。尊敬できる金持ちの本がよく売れ、学校でも社会でも拒否感なく金持ちになれるようにと教えます。しかしサムスン神話の恥ずかしい真相とイミョンバクの内閣のような成功者たちの不道徳性と成功過程の問題が目立つにつれ金持ちの気持ちへの反省が始まったのではないかと思います。最近はチョンモンジュン議員のバス代60ウォン発言が、彼らは私達と同じ惑星に住んでいないのだなという心証を確証へと固まらせてしまいました。

実際に、資産である不動産も株式も落ちまくりました。資産が金を稼いでくれるわけじゃなく、損害を与えています。2005年、2006年、2007年、儲かる道は経済に詳しくなることだと信じました。それで本もたくさん買って、日曜の経済番組なども観たし、個人投資の助言を受けたりもしました。-実は経済を勉強したんじゃなくて金融商品と不動産を勉強したにすぎませんが

2008年から、儲かる道は政治を勉強することになりそうです。内容はこんな感じ。バカが大統領になったら株を売る。アホが長官になったら金は地に埋める…冗談です。



5.

「3」では、イミョンバクの非政治もしくは政治嫌悪コードと私達の政治不信もしくは政治への疲労感が上手い具合に重なったと話しました。ですが、同時に韓国人は、ほかの国々の人々に比べてとても政治的関心が高いと知られています。政治が主な内容となる新聞をここまで多く購読する場合もないし、(もちろん6ヶ月はただで、上手くいけば1年もただで、おまけに自転車までくれる立派な新聞会社がほかの国には少ないからでしょうけど)ニュースではやけに政治関連ニュースが多いのです。しかもこのブログサービスの共感カテゴリに上がってくる文章の多くが政治話です。マイスペースとユーチューブとはかなり違う。

私達が政治を観戦するのはジャンル文学を読むのと似ています。最初は何をしてやがるのか疑問に思います。互いが言い合っているのですか何を言っているのかわかりません。キャラクターの見た目も2:8のヘアスタイルで似たりよったりで、キャラクターの把握が難しい。しかしおおよその陣営が把握でき、見慣れた数人の登場人物を把握できるようになり、ジャンルのルールがわかるようになると、その凄絶な人間群像と、コメディ番組が色あせるほどのユーモア、把握しても把握しきれない膨大な世界観と果てしなく出てくる新しい人物が、政治への関心を止められなくさせる。毎日新聞を読んだり、インターネットニュースを検索したり、時間を作って9時ニュースと100分討論を見るようになる。どんなオタク趣味よりも資料が豊富で、金もかからないうえ、しかもオタク呼ばわりされることもない。本当はオタクの中には政治オタクがもっとも多いんです。私だって政治オタクです。

しかし、問題はこれなんです。長・老年層が政治に関心がないからイミョンバクを選んだわけじゃありません。彼らは誰よりも強い政治への関心*を持っています。朝鮮日報で朝をはじめ、9時ニュースで一日を終えます。ただ問題は、政治への関心がオタクそのものだということです。ジャンル文化的な、もしくはオタク的な政治的関心の限界は、政治を政策ではなくキャラクター中心で見るようにさせるということです。これをもっとも顕著に表しているのがクネ姫様の人気です。涙なくしては聞けないドラマチックな人生史と立派な血統、純潔な完璧な姫様です。レディーを守るべきです。純情物です。

パクチョンヒはレジェンドです。キムデジュンはその好敵手です。ファンタジー武俠物です。

長・老年層にもっとも影響を与えるはずの政策である年金政策、医療保険政策にどんな姿勢を持っているか以前に、進歩勢力の裏には陰謀があります。アカです。夜には山奥に入り、キムジョンイルから指令を受けているに違いありません。諜報物です。
その中は理解不能のファンダムのように、その世界で完結します。

残念ながら政治はジャンル文学ではありません。現実政治で決定づけられたことは私を失業者にすることも、肉の原産地をわからなくさせることも、怪我をしたのに病院費を払えなくさせることもありえます。
武俠小説で強い人が100名を殺すことはその人の実力を表しているにすぎませんが、現実政治で誰かの間違いで死んだ100名には、私や私の友達、家族が含まれているかもしれません。狂牛病とか間違った保健医療政策とか経済政策とか戦争で、政治の間違った決定は100名ではなく数十万名だって殺すことができる。

政治に関心を持つべきです。ただ、別世界の話としてではなく、私の生活と私の人生に影響を与えるという認識から関心を持つべきです。基本は、政策への関心です。
私達は選挙を一つ間違えたために水大砲に撃たれました。選挙を一度間違えると払わされる代価を身をもって感じています。はい、それが政治の真実です。選挙を一度間違えると身と心が苦労するという真実。

駄文を我慢して読んでくださった方々に感謝申し上げます。






*訳者追伸:なんか訳してるうちに、去年の教育監選挙のことを思い出してほろりときました。
6番候補を推していたし、〈政策だけを見ると、保守的なおれの叔父も「6番だな」というほど、
6番が合理的で未来志向的な選択に見えた)世論調査でだって、ずっと6番が1位をキープしてて、
対する1番はハンナラ党の候補なんだけど汚職と選挙法違反などで風向きが悪くて、6番で決まった。
と思われたところに、選挙1週間前に朝鮮日報の猛攻が始まって、猛攻というのは、6番候補は
「全教組が推している候補だ」という記事を書いてレッテルをつけはじめること。全教組には
赤の左派というレッテルが付着済み。結果はアカ嫌いのお爺さんたちがたくさん投票しにいって、
微妙な差で6番を打ち負かしたという…まあ、そのほかにも地域区ごとの投票率の差とかを見ると
いろいろと面白い結果がでてくるし「これって韓国の選挙の仕組みの縮小版だな」と思ったけど、
おれが個人的な経験を話すとあまりにも単純な話になってしまうので割愛…しかし、そんな単純な
世界観の中に住んでいる人を引き連れて意のままに国を動かす一部の人たちが君臨しているのが、
今の韓国の現実なわけで…あーどうでもいい話をすいません。この記事だって過程にすぎないのに。
by no_kirai | 2009-08-08 07:10
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