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痕跡を残さずに消えた歴代の大統領達

歴代の政権は大統領の記録を残さないようにしていた。隠したい話が多かった。ノムヒョン前大統領が在任期間に、「大統領記録物管理法」を作り、最も多い資料を残したが、そのために退任後、違法論争に巻き込まれたことは逆説的だ。

ノ前大統領は、国家記録院に825万余件の記録物を渡したと明かした。歴代大統領の記録物を合わせた33万余件の25倍だ。国家記録院が保管中の大統領記録物は △キム・デジュン前大統領20万8000余件 △キム・ヨンサム大統領1万7000余件 △ゾン・ドゥホァン前大統領4万2500余件 △パク・チョンヒ前大統領3万76000余件 △イ・スンマン前大統領7400余件などだ。

キムヨンサム、ノテウ、ゾンドゥホァン、イスンマン前大統領の記録物は、それも法律施行裁可文書や視聴覚資料が殆どで、重要な政策の決定過程の背景が分かるリアルな資料が殆どない。任期末に、自分達に不利な資料を廃棄したか持っていったと思われる。史官に史草を記録させ膨大な実録を残した、朝鮮王朝の伝統も継げなかったことになる。(後略:前の大統領達は、記録を破棄したか持って消えたが、法律がなかったため仕方がなかったという内容 / 原文

(訳注:大統領記録物の内容は「政策決定過程で誰がどんな影響を与えたか」などの細かい記録であって、
それがなくて国政運営ができないとか、国家機密が流出して某外国が得をするような内容ではない。
しかも元の資料は国家記録院にあり、ノムヒョンが持っているものはコピーしたデータである。
前職大統領には閲覧権があるため、コピーして閲覧することは適法。今までノ前大統領は、
「閲覧サービスが整えば、すぐに記録物を返す」という主張をし、青瓦台と対立していた)

以下は2008年7月16日、ノ・ムヒョンが2MBに送ったFAXの全文(かなり適当な翻訳)









李明博大統領に差し上げる手紙


李明博大統領、記録写本はお返しします。

事理を持って争ってみたいと思いました。法理を持って争うこともできると思いました。閲覧権を保障してもらうために、協商でもしてみたいと思いました。だから耐えていました。

全て私の支持で行われたことなので、もし法的な争いになるとしても、私が耐えればいいと思いました。ところで既に退職した秘書官、行政官7~8名を告発するといわれると、私がどうして耐えることが出来るでしょう?私の支持に従った、力のない人々がどんな苦労をするか分からない状況では、これ以上耐えることができません。

李明博大統領、全て私の支持で行われたことです。私に責任を問い、力のない実務者を犠牲にすることはないようにお願いします。記録は国家記録院にお返しします。

「前職大統領を待遇する文化だけは確立させる」とは李明博大統領自らが先に言い出した言葉です。私が何か言い出した末に貰った返答でもありません。一回でもなく会うたびに、電話するたびに言われた言葉です。その言葉を聞くたびに傷つくところもありましたが、本気だと受け取り、「感謝します」と答えました。そして密かに期待したりもしました。

その言葉を信じて電話をおかけしました。「報道を聞いて知った」と仰いました。このときも前職大統領を待遇する文化を仰いました。そして付属実長を通じて連絡をくださると仰いました。だから善処を待っていました。しかしいくら待っても連絡がなく、再び電話をかけました。今度は繋がりませんでした。何回も保留され、結局は「担当首席が説明する」という付属実長の伝言だけを貰いました。私達の側の首席秘書官をしていた人が担当首席との通話を何回も試みましたが、やはり通話は出来ませんでした。

今も私が置かれた状況が信じられません。「前職大統領を待遇する」この言葉が今も耳から離れていないため、今の貧窮な状況に実感がわきません。私が誤解していたようです。李明博大統領にいついて大きく誤解をしていたようです。

李明博大統領、改めて話します。記録はお返しします。取りに来るといわれればそれに従います。送ってくれといわれればそうします。

大統領記録館長と相談することですが、その人に何の力があります?国家記録院長は、自らは何の決定も下せずにいます。決定を下せないほどではなく、見たものも見たと言えず、言った言葉も覆します。だから李明博大統領に相談するのです。

李明博大統領、質問が一つあります。

記録を見たいたびに、前職大統領が海を超え山を超え、国家記録院へ行くべきでしょうか?そうすることが情報化時代に相応しい閲覧の方法ですか?そうすることが前職大統領文化を確立する方法ですか?李明博大統領もこれからそうするおつもりですか?適切なサービスが施行されるまで、記録写本を私が持っていれば何か大変なことが起こりますか?

今、大統領記録館には、サービス準備が進んでいるとお思いですか?いつ頃サービスが始まるかを確認してみましたか?私が見られるようになっている私の国政記録を私が見ることが、なぜそこまで危険なのです?

工作には長けているが政治を知らない参謀達が書いた政治小説は、まったく根拠のない空想小説です。そんなことが記録にかかっていることではありません。

李明博大統領、私達の経済が、本当の危機に直面したという話は知っておりますか?参加政府時代の経済を「破綻」だといっていた人々が、今の危機をどう思っている分かりませんが、とりあえず今の大統領の参謀達が、前職大統領と政治ゲームをしている場合ではないという事実は、ご存知のことだろうと信じています。私は恐ろしい気持ちでこの戦いから身を引きます。

神が大きな知恵を与えることをお祈りします。

2008年 7月 16日

16代大統領ノ・ムヒョン


訳注:これにて「青瓦台VSノムヒョン」の構造を作ろうとしていた
守旧言論の画策は瓦解したかに見えるが、記録物の返還によって
「民主主義2.0」サイトの開発に支障をきたすなら、あまりにも残念すぎる…
でも部下を人質に取られた以上、降伏するのが最善の方法だったのでしょうね。
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by no_kirai | 2008-07-18 13:53 | 解説 & 番外記事
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