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<中央日報>の、時局を見る目

以下は7月12日に書かれた文章です

[編集者コラム] 李明博を挫かせたろうそく、市場には勝てない

ろうそくデモは最近、小康状態だ。デモが暴力に走り、市民ではなくデモ屋の祭りが行われ、インターネットに横行したあらゆる流言蜚語が嘘だという事実が暴露されて、ろうそくは動力を失っている。MBC「PD手帳」の狂牛病報道に真実性が疑われていることも影響を与えたはずだ。

-> ろうそく集会が小康状態なのは警察の暴力鎮圧と無差別連行のおかげだ。「明博山城」を作るなど疎通を叫ぶ市民を刺激し、ろうそく集会の暴力性が1なら警察は10の鎮圧で対処し、事態が悪化したのだ。宗教界の緊急介入で完全な非暴力集会になると、警察は集会を未然に封鎖すると共に超法律的連行(ミランダ原則告知無視、歩道ブロックにいても手当たり次第に連行、旗を持った人は医療チームでも連行)で市民に恐怖を与えた。失われた10年ではなく20年だった。誰かが死んだとかいう流言蜚語なら当然、流布者を処罰すべきだ。しかしろうそく集会参加者にリンチを加える保守団体を擁護する行為などは流言蜚語ではなく事実だった。MBCの報道への攻撃こそ事実性がない。











ここまでの2ヶ月間、ろうそくの勢いは猛烈だった。政治権と公権力、言論と企業を含む大韓民国の既存の秩序と体制を全て焼き尽くす勢いだった。何より「街頭デモのDNA」が乳母車を押す若い母と小学生にまで刻まれた。「私達が自ら動けば既存の体制を覆すことができる」という自信を持たせたのだ。いわば「ろうそくの思い出」だ。


-> 「私達が動けば既存の体制を覆すことができる」ではなく、「私達が動かなければ、大韓民国が大変なことになる」という考えから、ロウソク集会が始まったのだ。大韓民国憲法第1条①大韓民国は民主共和国だ。②大韓民国の主権は国民にあり、全ての権力は国民から出る。を①大韓民国は大統領制だ。②大韓民国の主権は大統領に従う国民にあり、全ての権力は国民により選出された大統領が行使する。だと思っているのではないか?ろうそく集会の発端は「検疫主権の放棄」に対する抗弁であったし、それに対処する政府が小学生にも納得しがたい対応ばかり取ったため、彼らまで立ち上がることになったのだ。決まった時間に働き(または勉強をし)疲れた身を引きずってろうそくを持ったら、疎通の不在に挫折し警察に追われて家に逃げるそんな状況で、自信というものが持てるだろうか?むしろ2MB政府の残りの任期の間、大韓民国がどうなるか心配だけが募ることになった。

こんな思い出が韓国民主主義の栄光として記録されるか、傷として残るかについては解釈が分かれる。政権を奪われた民主党と、左派知識人の陣営では「偉大な直接民主主義の希望を見た」と称えている。過ぎた大統領選挙での惨敗からの華麗な復活だ。逆にハンナラ党と右派知識人は「中国をダメにした文化革命と違いがない」と抗弁する。しかしろうそくの威力に驚いてか、彼らの声はまだ小さい。


-> 民主党と左派知識人が政権を「奪われた」わけではない。ああ、本当に視覚のズレを感じる。(涙)国民から「選ばれなかった」までだ。ろうそく集会=民主党と左派知識人だと思っているなら、大きな勘違いだ。民主党はろうそく集会でも歓迎されない。彼らが本当に国民を代弁する国会議員なら、最初から国会でこの事態を解決するために努力すべきだった。国民がろうそくを持って意思表明するその時間に、国会議員は国会で話し合い(喧嘩ではなく)対策を論議すべきだったのだ。国会に入ろうとはせずに国民の様子ばかり窺ってはちまちまと出てきて写真を何枚か撮られることで国民の支持を受けたと思うなら、それは勘違いだ。ハンナラ党と右派知識人は誰かの受け売りをせずに、自分の信念を持って話すといい。検疫主権を放棄したことは間違いだと。ろうそくの威力に怯えてではなく、大統領の様子を伺っているのではないか?

2ヶ月以上も大韓民国の首都ソウルの真ん中では、1845年の解放直後の左右翼対立を連想させる状況が夜ごと演出された。外国記者が「国民所得が2万ドルを超え、制度的民主主義が定着した国でなぜこのようなデモが起こるのか」と驚くことも無理ではない。


-> 驚くべきところは、どうして国民所得が2万ドルを超え、制度的民主主義が定着した国で、大統領が独断で検疫主権を放棄し、これに反対する国民に対し暴力鎮圧を行い無差別連行が出来るだろうか。というところではないだろうか?

ろうそくデモは李明博大統領を挫けさせた。執権3ヶ月足らずの大統領が2度も謝罪をした。ろうそくの一方的な勝利に他ならない。もはや関心は「ろうそくが果たしてマーケット(market)も勝つだろうか」に注がれている。つまり「韓国民は米産牛肉をまったく食べないだろうか」ということだ。現状を見るとロウソクが不利に見える。米産牛肉が販売されてから、全国的に売れまくっているからだ。


-> 謝罪の回数ではなく本気がどうかが重要だ。2MBは二回の謝罪の直後、言葉とは裏腹に国民を殴り倒した。それは謝罪ではなく欺瞞である。ろうそくの勝利は牛肉再協商と検疫主権の確立だったが、結果は追加協商の意味のない(全てはアメリカの意図どおりの)結果と検疫主権の未確立だった。これをどうして勝利だと表現するのか?米産牛肉が販売されてから売れまくっているというが、「一般人」の購入と「食堂主」の購入を区分してほしい。食堂主が買う場合、その物量の殆どが米産だと表記されず豪州産または国内産or韓牛に摩り替わることは目に見えている。

これから6ヶ月後はどうなるだろうか。断定は出来ないが現在の雰囲気なら米産牛肉は更に売れる可能性がある。消費者は結局、自分の利害関係により動く。感情と情緒を振りかざすデモ隊とは違う。

2003年輸入禁止の前まで国内の消費者は米産牛肉を平気で食べられた。韓牛に比べて味があまり劣らず、値段がずっと安いからだ。過去はそうだったがこれからは食べない?そんなことはないはずだ。


-> 仰るとおり、韓牛に比べて味が劣らず、値段がずっと安いからだっだ。原産地を騙せば2倍から4倍まで利潤が残るが、そんなことはないと?本気でそう思うのか?(訳注:政府は原産地表示への予算もケチっている)

美牛肉に「国内産」ラベル…乳牛・韓牛への変身は相変わらず (2008. 7. 12. 毎日経済)
原産地表示の取り締まり・実効性に疑問 (2008. 6. 30. 全北日報)
国民71.8%・牛肉原産地表示制不信 (2008. 7. 11. ニュースワイヤー)

学生が学校の給食で米産牛肉を食べるだろうか?公務員が米産牛肉を食べるだろうか?企業の食堂で米産牛肉を食べるだろうか?軍隊を除く、選択して食べる権利がある所なら、米産牛肉を見捨てることになる。米産牛肉に喜ぶのは良心を騙し利潤を極大化させられると思う一部の食堂でしかない。平凡な市民が節約のために泣き泣きで購入することもあり得る。しかしそれも30ヶ月以下が保障された場合だ。過渡期的な措置という月齢表示も解除されれば、そのときも気楽に米産牛肉を購入して、自分の子供に食べさせるだろうか?

そんな状況が来れば次の質問が出るはずだ。「米産牛肉、食べてみるとなんとも無いのに、なぜ嫌がってたんだろう?」これに対して狂牛病国民対策委員会に属するいわば「市民団体」と民主党は返答を準備しなければならない。


-> カナダで狂牛病牛発見 (2008. 6. 23. マネートゥデイ)

国際水域事務局(OIE)は2007年5月・アメリカとカナダを狂牛病危険統制国に指定した。韓米牛肉輸入協定はその決定により進められた。現在、私達の国はカナダともFTAを通じて牛肉輸入協定を進めているが、カナダはアメリカと同じく全面開放を要求している。

外交通商部自由貿易協定 > 韓、カナダFTA > 言論報道総合 (2007. 11. 27.)

□ カナダも牛肉全面開放を要求

○ [主要新聞/KBS] 農林部は22日、果川庁舎で開かれた韓・カナダ検疫技術協議でカナダ側が「部位と年齢制限をせず全ての牛肉を全面開放せよ」と要求すると明かしたと報道
- 政府はカナダ側を相手に様々な狂牛病研究結果などを提示し、全ての種類の狂牛病特定危険物質(SRM)を輸入許容品目から除外させることに協商力を集中したと知られたと報道
- [国民/ハンギョレ] 農林部の関係者は「韓国政府は牛肉輸入問題についてカナダとアメリカを差別して扱うつもりはない」とし「充分な論議を通じて協商が上手く進むことを祈る」と言ったと報道


協商団の論理では、アメリカはOIEから狂牛病危険統制国の地位を貰ったため全面開放するという。カナダもまた狂牛病危険統制国の地位を得たため、その論理なら開放せずにはいられない。カナダで狂牛病牛が発見されたからダメだと?だとしてもOIEがカナダの危険度を再設定しない限り、私達は受け入れるしかない。なぜか?韓米牛肉輸入協定にそう出ているからだ。

農林水産食品部:韓米牛肉輸入衛生条件及び安全管理 > 資料室 > 米産牛肉及び牛肉製品輸入衛生条件 > 一般要件5番

5.アメリカにBSEが追加で発生する場合、アメリカ政府は即刻、徹底的な力学調査を実施し、調査結果を韓国政府に知らせるべきだ。アメリカ政府は調査内容に対して韓国政府と協議する。追加発生事例によりOIEとアメリカBSE地位の分類に否定的な変更を認める場合、韓国政府は牛肉と牛肉製品の輸入を中断することとする。


しかしアメリカはどうだ?

アメリカの2面性、30ヶ月カナダ牛を輸入禁止 (2008. 7. 8. ビュース&ニュース)

OIEはカナダの狂牛病危険統制国地位を変更しなかったにも拘らずアメリカは一方的に輸入禁止措置を取った。いったい2MBは、輸入協商団は何をしてきたのだろう?中央日報のエディターはこのような事実を見ても何も感じないのか?アメリカで狂牛病が発生した際、アメリカがカナダにしたように即刻輸入中止措置を取ることができない理由について、政府とハンナラ党、朝中東は返答を準備しなければならない。「輸入協定にそう出ている」という無能を晒す返答の他にだ。

ろうそくデモが始まったのは2002年だった。米軍の訓練車両に轢かれて死亡した女子中学生、ミソン、ヒョスンの時だ。当時のろうそくデモ隊の間では「米軍が学生をわざと轢いた」などの流言蜚語が広がった。女子中学生の死体の写真も広まった。ちょうどよくキム・デオプという人物が登場し、ハンナラ党、イ・フェチャン候補の息子の兵役問題を暴露した。そんな過程を経て、ノムヒョン大統領が執権した。しかし時間が経ってから真実は明らかになった。人々はキム・デオプの暴露が嘘であり、ミソン・ヒョスンの不幸な死が政治的に悪用された部分があるという事実を悟るようになったのだ。

去年の大統領選挙で、大統合民主新党は李明博候補とBBKを繋げるために総力戦を広げた。状況から見て疑わしいところが多かった。しかし世論はあまり動揺しなかった。なぜなら「ミソン・ヒョスン」と「キムデオプ」に対する学習効果のせいだった。


-> ここで私の血圧を高める文章が登場する。米軍が学生をわざとひき殺したはずはない。しかし過失に対する責任を回避してはいけない。しかし結果は?管制兵フェルナンド・ニノ兵長と、運転兵マーク・ウォーカー兵長は、どちらも2002年11月18日、21日、無罪を宣告された。人が死んだが責任を負う人がいなかった。抗議して当たり前ではないか。政府が国民を保護しなかったため、国民が自らろうそくを持って街へ出た。このときのロウソクは故ミソン、ヒョスンに対する追悼の意味だった。だから去る6月13日が意味深いのだ。

ミソン、ヒョスンを亡き者にしたマーク・ウォーカーの心境告白 (2005. 4. 28. 朝鮮日報)
(訳注:MBC海外時事プログラム'W'で放映した内容の中で、保守勢力好みの部分だけを引用した記事)
※ MBC Wで放映したこの記事は、殆どの言論社で報道しなかったか、削除されて見つけることができない。

政治的な悪用だと?学習効果だと?だから世論が動揺しなかっただと?私はハンナラ党が2002年の大統領選挙の当時、企業から違法政治資金をもらった事実を覚えている。故ミソン、ヒョスン事件のときのハンナラ党の賛米に近い行動を覚えている。イ・フェチャン氏が落馬したのはハンナラ党に対する全般的な不信のせいだった。私は過去にもそうだったが、これからもハンナラ党だけは決して信じない。2MBとハンナラ党の今の姿も予想がついていた。(いや、2MBは想像の斜め上を行っていることは確かだ)

2MBとBBK…状況から見て疑わしいところが多かったと認めるなら幸いだ。2MBが2000年10月17日光云大最高経営者過程で自ら「近頃、私が再び韓国に帰ってきて、インターネット金融会社を創立しました。それで今年の1月にBBKという投資自問会社を設立して、これからその投資自問会社が必要な業務を行い、サイバー証券会社を設立するつもりで…」と話したことを聞いた。(訳注:そのときの動画)関係がないなら狂牛病にかかった牛が笑うことだ。世論が2MBに票を入れた理由は、「過去の犯罪はどうであれ、経済が生き返ればそれでいい」ということであり、過去が綺麗だったからではない。ところが経済を生き返らせるどころか木っ端微塵にしているため、怒りが増しているのだ。

これまでの2ヶ月間、進歩陣営と民主党はろうそくデモに全てをかけるように行動した。87年6・10抗争以降、最大の人数を集めることに成功した。私もまた李明博大統領の人事選択と政治スタイルが気に入らない。しかし正常的な投票を通じて当選した大統領に下がれといい、憲政秩序を破れとデモを行うのが、民主主義ではないということは知っている。クーデーターで執権した政権に歯向かい「投票権を返せ」と叫んだ6.10抗争と今のろうそくデモが同じでないという事実も知っている。

-> 政府と国会が検疫主権の放棄を当たり前に思う状況で、国民はろうそくを持つしかなかった。今回のろうそくは大韓民国の主権のためのろうそくだった。ろうそくがなければ狂牛病牛肉の危険性を知らせることもできず、2MB政府の逆走を止めることもできなかった。正常的な投票を通じて当選したなら、正常的な国政運行をするべきではないか?国民ではない1%の上流層のための政府を支持しつつ4年4ヶ月を見過ごさなければならないのか?今でも遅くない。2MBは世界市場経済では何の効果もないブルドーザー的な逆走をやめ、残り99%の中産層と庶民層のために国政を運営しなければならない。どうか換率を防御するとかいってわざわざ株を爆落させたりするな!不動産規制を緩ますとかいってバブルが抜け始めた江南の家の値を戻すこともやめろ!勉強をしてくれ!

リンカーンは語った。「全ての人を束の間だけ騙したり、少数の人を永遠に騙すことはできる。しかし全ての人を永遠に騙すことはできない。」米産牛肉を食べれば狂牛病にかかるだろうか。真実は時間が明かしてくれる。時間は民主党と左派陣営の味方ではないはずだ。


-> ろうそく集会の論点は「米産牛肉を食べれば狂牛病にかかる」ではなく「検疫主権を放棄した協商を無効化し再協商せよ」だ。論点を摩り替えるな。そして最早ろうそく集会の論点はさらに多様化している。誰が勝つかは時間が明かしてくれる。しかしハンナラ党と朝中東、右派陣営に残された時間は0時間0分0秒である。少なくとも私にとっては。
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by no_kirai | 2008-07-16 06:47 | ろうそく集会(デモ/文化祭)
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