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「危機の朝鮮日報」…傲慢が生んだ惨劇。出口がない

6月11日の記事です。

危機の朝鮮日報…傲慢が生んだ惨劇。出口がない

埋もれた自浄の声

2,005年頃、朝鮮日報労組新聞は、1人の中堅記者の声を持って、内部自浄の声を出したことがある。

当時、労組新聞に載った、「新聞が事実の報道をせずに、なぜ洗脳をしようとするのだ?」という題名で載ったこの文章は、朝鮮日報に反対する外部の人事の主張ではなかった。朝鮮日報に通う記者に、その妻が言った言葉がそのままタイトルになったものだった。彼はその文章を通じて、今自浄をしなければ、朝鮮日報の暗い未来は現実として訪れると警告した。

当時、政局の最大の話題、「過去史委員会の廃止」を置いて彼は、「総合1面を家内(30代主婦)に事前の説明なしで見せてあげ、4段のタイトル"大韓民国は成功した歴史だ"の初印象を5秒内に話してくれと聞いた」とし、妻から「拒否感という答えが躊躇なく返ってきた」と、普段保守的な性格の奥さんが「新聞が事実の報道をせずに、なぜ洗脳をしようとするの?」と朝鮮日報の問題点をストレートに指摘したと告白した。










彼は続けて、自分の妻の保守的な性格を説明しつつ、朝鮮日報の未来について心配した。「家内は政治的に保守的で、競争が国を発展させると信じており、労働組合が企業の邪魔をすることを嫌い、教育平準化に反対している」といい「こんな性格の30代主婦が(1人の意見なため一般化は難しいが)朝鮮日報を読むと情報を得るというより洗脳されると感じ、新聞が過去のせいばかりするので気分が悪くなるという」と、自分の妻を例えに出し、憂慮を表した。

結論で彼は「このままでは本当に朝鮮日報に未来がない」と主張した。彼は朝鮮日報が色んなチームを構成してコンサルティングを受けるなど、最近、新聞を「再創刊」レベルで改革するために頑張っているという点を評価しながらも、「必ずすべきことは未だに出来ずにいるようだ」と叱咤した。朝鮮労報727号は、この文章のほかにも広告がどんどん減っており、会社側が「退職金改定案」を強行しようとすることなど、朝鮮日報がぶつかっている経営危機についても率直に診断し、注目を集めた。

このような内部の自浄の声が、それからの朝鮮日報にどれだけ反映されただろうか?

今まで朝鮮日報を見てきた読者なら、たぶんそのような内部の声があったということ自体が不思議に思えるはずだ。それから、朝鮮日報の権力執着現象は「一種の狂気」だとさえ評価されてきた。推測では、朝鮮日報は当時、ぶつかった危機の本質を「言論権力の喪失」だと診断し、その権力を取り戻せば、過去の栄華が帰ってくると期待したのではないか。という指摘がされている。

「失われた10年」だといわれる、ハンナラ党が口を開くたびに呪文のように唱えたこの言葉も、朝鮮日報の表現から始まったと知られている。それから3年が経った今、ハンナラ党が執権したが、過去の栄華が帰ってくることはなく、むしろさらに読者に見捨てられていく上に、広告収入の激減など、危機を迎えているという視覚が支配的だ。

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▲ 6月10日、ゴミに埋もれた朝鮮日報の正門玄関

広告激減


10日の夜、朝鮮日報はゴミに埋もれた。50万か60万か集計が不可能な果てしなきロウソクの波が過ぎ去ってから、朝鮮日報は悲惨な光景を目撃することになった。彼らはゴミ袋を手に取り、街を綺麗に掃除しては、その全てを朝鮮日報正門玄関前に置いて去ったのだ。

考えてみれば、ろうそく集会が始まった5月2日以来、朝鮮日報は受難(?)の日々を送ってきた。毎日のように朝鮮日報の社屋の前で、連日ろうそくの海ができ、「電気を消せ」「ゴミ日報」など朝鮮日報に向けての非難が相次いだ。しかしそれだけではなかった。

5月初頭から始まった「朝鮮日報広告主抗議電話運動」は、朝鮮日報に直接的な打撃を与えていることが確認されている。過去にも朝鮮日報に反対する「アンチ朝鮮」陣営からこのような運動を展開したが、今のように広告主が公開的に反応し広告を下ろすことはなかった。

S製薬の1人の関係者は「朝鮮日報の広告についての抗議電話で業務が麻痺される勢いだ。抗議の文章で溢れるウェブサイトの掲示板を閉鎖しようとかと考えている」と吐露した。

事実、5月末に広告主の中の某食品会社は「二度と<朝鮮日報>に広告を載せない」という告知をウェブサイトにポップアップの形で掲載することになった。10日はソンパチョンソル塾とボーストンハーブ歯医者などが<朝鮮日報>に広告を載せたことに公式的に釈明した。市民達の抗議電話に、白旗を降り始める企業が増えつつあるのだ。

今年になり広告の量が去年に比べて10%減ったと伝わっている。5月から始まった広告を計算に入れれば、とてつもない額の広告が減ったことになる。朝鮮日報としては広告量そのものが減ることよりも、広告主が巨大言論よりも市民を恐れ始めた現象に、より大きな衝撃を受けている。

未来の読者、中高生が叫ぶ「ゴミ朝鮮日報」

より朝鮮日報を当惑させていることは、「未来の読者」である中高生が露骨的に「ゴミ朝鮮日報」だと叫んでいる点だ。

去る5月2日のろうそく集会は大多数が中高生だった。最初のろうそく集会で、幼い学生は誰が主導したわけでもなく自然に「東亜日報は電気を消せ」「朝中東はゴミだ」「朝鮮日報しっかり」などを叫んだ。

しかし朝鮮日報は傲慢で対処した。紙面を通じて学生達が「インターネット怪談」を鵜呑みにし「親北左派の背後勢力」の扇動に踊らされていると報道した。事態はより悪化された。親北左派と全教組が背後の勢力だという内容の記事で朝中東が飾られたことは、むしろ火に油を注ぐ結果になったという指摘だ。

中高生達は先月の5月初頭、朝鮮日報が写真記事を通じて「デモ隊が去ったあとに燭涙で街が汚れた」という皮肉まじりの記事を送ると、彼らは次の日、まき尺などの道具を持ってきて燭涙を削るパフォーマンスを行い偏狭報道に抗議したりもした。

朝鮮日報の経営陣は何年か前から「読者の老齢化」を大きく憂慮してきたという。読者層が老齢化する現象は、確かに新聞の展望を暗くする。

言論界の中堅記者は「幼い子供も否定的な単語の<朝中東>の意味を知っているほどだ。今回のろうそく集会に対して朝中東3社が悪手を打ったことは確かだ。特に朝鮮日報は他の新聞社より組織内部の論理が強い集団のため、このようなミスについて認めないはずだ」と述べた。

市民達が肖像権を拒否、取材記者は脱力


今回のろうそくデモにて朝鮮日報がどれだけ大きな危機を迎えたか感じ取れるもう一つの現象は、市民達の「肖像権拒否運動」だ。

朝中東、得に朝鮮日報に対しては取材はもちろん自分の写真さえも応じないという意味だ。先月31日のろうそく集会では、東亜.comの記者が、朝中東という理由で市民達に追い出されたことがある。市民達が写真を無許可で撮るという理由で記者に身分証を要求すると、自分は東亜の記者ではなく別の新聞の記者だと騙す状況が繰り広げられた。

同じ日、戦闘警察バスの上に昇った写真記者達が、「私達は朝中東ではありません」と大声で叫ぶ笑えないハプニングもあった。それから、ろうそくデモの現場では記者達が取材の際に自分の所属を明かすというルールが出来た。所属社の名誉を重視する言論界の特性を考えると、このような場面は朝鮮日報の未来をさらに暗くする場面である。

朝鮮日報の未来が暗いという言論界内外の指摘に、朝鮮日報がどう対処していくかに、注目が集まっている。
<キム・ドンソン記者/原文>
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by no_kirai | 2008-07-09 08:20 | 朝中東と韓国言論
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