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「民弁」が隣にいた。民主社会のための弁護士会

「民弁」が隣にいた。民主社会のための弁護士会 (元記事/7月3日

インタビューの日を間違えた。'民主社会のための弁護士会'(民弁)の事務室を訪ねた先月25日、弁護士達は目まぐるしく忙しかった。李明博政府がよりによってこの日'牛肉輸入衛生条件告示を26日官報に掲載する'と発表したからだ。

市民達は午後3時から景福宮前に集まっていて、警察は彼らを強制解散させた。民弁の事務室には助けを求める市民の電話が休む暇なく相次いだ。「警察が身分証を見せろと言いますが、どうすればいいですか?」「警察が今小学生を連行しています。助けてください!」

政府はろうそく集会に参加する市民達に「法に則って」対応すると述べた。政府が法を語れば語るほど法律専門家集団の民弁の仕事も増える。警察がデモ加担者を解散させたり連行する際、警察自らが違法行為を犯しているからだ。

民弁の'人権侵害監視団'(以下監視団)は集会現場で警察の暴力を制止し連行者を接見することをしている。弁護士達が街に出ている事実だけでも市民達は大きな力を得る。民弁が平凡な市民達の問い合わせ電話をここまで多くもらったことがあっただろうか。

気持ちは既に現場へとかけつけている弁護士達を捕まえて、インタビューを始めた。監視団長を務めるソル・チャンイル(35・以下ソル)とホァン・ヒソク(42・以下ホァン)、イ・ジュンヒョン(41・以下イ)が時間を出してくれた。彼らはろうそく集会の現場で市民達と一緒に「民主主義の価値を学び直している」と語った。









-監視団が現在している活動を紹介してください。

“(イ)市民達が街頭デモを行い警察と対峙する際に、警察が市民たちを体で追いやったり消火器を撃ったりそのほか色々な暴力を行使する場合が多いでしょう。この過程で市民達の人権が侵害される状況が起きていますが、弁護士として警察の行為を制止したりもし、市民が連行される場合は接見をしに行きます。警察の強硬鎮圧や連行者たちについての統計資料を作る仕事もしています。”

-監視団はろうそく集会をきっかけに結成されましたか。

“(ソル)2006年京畿平澤大秋里にて米軍基地移転反対闘争が起こったときに初めて出来ました。そのとき、国家人権委員会の委員達が'人権侵害監視'と書かれたジャンパーを着て動きました。どうせ国家機関なため活動には限界があるでしょうけど、警察が気をつけたのは確かでした。そのため民弁も人権侵害監視活動を行う必要があると思い、監視団を構成しました。そのときはもう大秋里事件が終わる頃でした。監視団が本格的に稼動したのは今回のろうそく集会からです。”

-どんな弁護士達が監視団に参加していますか。

“(ソル)メンバーを決めているわけではありません。参加したい人はいつでも一緒にやれます。イジュンヒョン弁護士も、元々は民弁の会員ではありませんでしたが、ろうそく集会に参加なさっていたため民弁に加入し、監視団活動も行っているんです。集会現場に根強く通っている方々は10~15名ほどです。大きな集会には必ず出て、出られなくても1週に1回以上は出ておられます。主に若い弁護士達です。

-集会に頻繁に出ていますか。

“(イ)私は週末ごとに行っており、平日には2~3回ずつ出たこともあります。'Daumアゴラ'で様子を見て、次の日の裁判のスケジュールも考慮して、可能なら出ようと努力しています。”

“(ソル)週末に出て、平日に2~3回出るなら、周5日出てらっしゃるんですね。”

-集会に出れば終わるまで現場におられますか。

“(ホァン)殆ど徹夜です。人権侵害行為が主に集会の終わるころに発生しているでしょ。警察は「強制的に解散させる。家に帰れ」とし市民達は「(お前らが防ぐから)帰れない」としている。こんな状況は夜明けや朝に多く起きており、実際の連行も朝が多いです。徹夜するしかないのです。現場で(強硬鎮圧する戦闘警察を)採証し、市民達が連行されることも制止しないといけませんから。”

-自ら採証も行うのですね。

“(ソル)人権侵害の事例を確保するのです。あるときは戦闘警察が採証する場面を見ました。戦闘警察は司法警察官ではないため採証を行ってはいけません。だからそういう場面を写真に多く納めておきました。デジカメやカムコーダを持ち歩かないといけません。”

-連行者の接見はどのような方式で行うか気になります。

“(ソル)まず市民達が連行されてからは、その方々がどこに連れ去られたか現場にいる私達では把握できません。'狂牛病国民対策会議'が把握して民弁の状況室に連絡すると状況室で現場の弁護士達を組織します。どの警察署に行ける肩はどなたなのか。集会現場には出られないけれど法律支援団で活動なさっている方々もいます。若くはない弁護士の方々で、この方々がの事務室や住居地で近い警察署を事前に把握しておくのです。この方々は状況室で連絡を送ると家や事務室から警察署へ向かいます。人権侵害監視団と法律支援団が結合して運営されるのです。”

弁護士達は連行者達を多く接見していると、もはや集会現場での行動だけを見ても「本物の市民」かどうかの見当が見分けがつくという。

-政府の主張どおり、デモを主導する勢力が他にいると思いますか。

“(ソル)そんな人いません。団体や党所属の人々がまったくいないわけではありませんが、単純な加担者です。”

“(ホァン)背後の勢力がないからこそ問題です。”

“(ソル)夜間まで続ける人々は一般市民の方が多いです。団体の人々は夜の11~12時になると「もう退勤しないと。明日に備えないと」といった感じですが一般市民は今日で全力投球です。それが市民の怖さです。連行されるときも自ら並んで「私を乗せて行きなさい」といっていた人々じゃないですか。戦闘警察が近づくと「私が何の罪を犯した」という考えが強いため逃げません。この際に団体に所属する人々は遠くへ逃げています。”


背後ですって?連行者の殆どに集会の経験がありません

黄色いチョッキを着た民弁の人権侵害監視団弁護士達が、先月25日にソウル光化門でろうそく集会参加者を理由なく暴行したある中年男性と一緒に警察車に乗る写真。弁護士達は現場で市民の間の争いを調整する役割も行う。


-ヌリクンたちは、政府がプラクチを使い暴力デモを助長しているという疑惑を提議しています。.

“(ホァン)隣で見てると、無意味に過激に話す人々がいます。それを見ると私達も制止します。そうすることは何の助けにもならないと。より重要なことは、これから集会の趣旨を全般的に共有させることです。市民達が皆同じではありません。プラクチでなくても感情的に興奮しやすい人もおり、そうではない人もいます。指導部だという表現はしっくり来ませんが、健全な良識を持つ市民達が賢明に力を合わせて、人々を導かないといけません。単純に感情的に興奮しては、私達は勝てません。”

-活動をしながら会った市民の中で、印象的な方がいましたか。

“(ソル)6月1日、警察署に接見をしに行くと、連行者の1人が、結婚記念日でした。その方は鐘路のピマッコルでパジョンを売る方です。夜明けまで商売をして集会を見物しに行ったら、連行されたのです。私が携帯を貸してあげたら外に来ている奥さんに電話をしていました。'弁護士さんの話を聞くと、今日は出られなさそうだ。48時間は拘束されるようなので、おうちへ帰りなさい'と。私が出てみると奥さんが子供3人を連れてきては、落ち込んで帰っていきました。切なかったですね。”

“(イ)連行者の殆どは集会の経験がなく、その日初めて来たか、二度目だという人々が多いです。ある方は市民と警察が対峙している真ん中に割り込み互いに暴力を使わないようにしようと説得していたら連行されました。戦闘警察に'私達はあなたを憎まない。握手しよう'といったら戦闘警察がその手を掴み中に引きずり込んだのです。盾で見えないように隠し集団リンチを加えたため体中が傷だらけになりました。”

-市民達が警察に弱みを握られないために、民弁に細かいことまで質問するという話を聞きました。

“(ホァン)市民達が現場で具体的な法律サポートを望む場合が多いです。'弁護士さん、これってどうすればいいんでしょう?これはこうしましょうか、ああしましょうか…。'しかも'ニューライト団体が天幕を張って(広場を占拠して)いるが、これを畳んでしまってもいいかな、畳んで目立つところに置いておくだけだけど'こんなことまで聞いてきます。市民達の殆どが非暴力平和デモを基本的な方向としているため、内部的に集会の趣旨や方法を維持しないといけないという共感が作られているからです。しかし私達はこうしよう、ああしよう、と決定的に話せる位置にいない場合が多いです。市民達が自分の意思を表出する方法が様々なため、私達が事前に想定できなかった色んな質問をしてくるときは当惑したりします。この集会の趣旨を最大限に生かせる範囲内で、出来る助言をしております。”

-李明博政府が'公安政局'を助成しようとするという批判が多いです。現場で警察の対応方式を見てきた立場で、前の政府と雰囲気が変わったところが感じられますか。

“(ホァン)盧武鉉政府の時と比べるなら、これはもう比べること自体があり得ません。6月23日、私がKBSの前を見てから永登浦警察署へも行きましたが、こんな話をしました。これが5共和国のときと何が違うかと。事実、前の政権では「5共と何が違う」こんな言葉は簡単には出てきてません。KBSの前の状況について一部の報道はされましたが、事実は報道されたものよりよっぽど深刻な状況でした。市民を暴行した保守団体の人を捕まえて警察に渡したら、警察がこの人を保守団体の人々がいる方へ放してやるのです。”

-集会現場で怪我をする弁護士達はいませんか。

“(ソル)6月6日、ソウル広場に出て'特殊任務遂行者会'が市民を暴行したという知らせを受けました。私がかけつけると市民達が'カムコーダに加害者を撮った'と警察に見せてくれる状況でした。警察は'これを見たからって誰なのかはわからない'と主張しました。そうしていると遂行者会の人が市民の顔を再び殴ったんです。私が加害者を捕まえたら遂行者会の中の1人が後ろから私を殴りました。それと同時に数人が私を地面に倒し足で踏みました。メガネが壊れ腕に擦過傷を負いました。”

-1人で現場に出るには危険な状況が多いと思います。

“(ソル)普通は2人1組で出ます。女性の弁護士達は、得に男性弁護士がつくようにしないといけません。たまに1人で歩き回る方もおりますが。”

“(イ)1人で動くと殴られるか揉みあいになる方々が多いです。、私も盾に足をやられ、腕を切られ、もみ合いになるとあちこちに傷を負ったり携帯を落としたり財布を落としたり…”

-財産上の損害も受けたことがあるのですか。

“(イ)少しの損害は誰にでもあるんじゃないでしょうか?服も破れますし。私もズボンがボロボロになって捨てました。”

“(ソル)私はメガネを壊し病院でXレイを撮りましたね。夜明けに病院にいくにはタクシー代が高いですからね。”

-集会に参加していると本業に支障をもたらしませんか。生業のほうはどうですか。

“(ホァン)仕事に影響しないことは不可能です。時間を集会に多く割愛するしかないため、元々やっていた仕事には集中できないためです。全般的に収入が減っています。”

“(イ)減ったところで普通の人よりは稼いでいるじゃないですか。”

“(ホァン)それはそうです。一般のサラリーマンよりは豊かですし。また、依頼人の方々の中で、私がこういう仕事をしていることを知っている方々がいます。その方々は了承してくれています。飢えたり生計を立てられなくなるわけではありません。しかし民弁の事務総長の場合は、殆どここに費やしているため深刻な打撃を受けています。民弁から給与をもらえるわけではないですから。常勤弁護士は会員の会費でなんとか支援していますが、総長には何の対策もないんです。これから会員がもう少しお金を稼いで、頑張って活動する方々を後援しないといけません。”

弁護士会員達が財政的に民弁を支えているなら、市民達は激励と応援で民弁に力を与えてくれてえいる。事務室の片方の壁にはある市民が"民弁いぇいいぇいファイト!"だと書いて送った1枚のFaxが張られている。

-一般市民たちの中で、民弁のイメージが変わったということを感じますか。

“(ホァン)昨日、ろうそく集会の現場に到着して'民弁から来ました'と挨拶すると人々が歓呼しました。そのようなものが直接的に感じるところです。また、私達が牛肉輸入衛生条件告示について憲法訴願を出したじゃないですか。現在まで10万名を越える国民が同調して参加費を出してくださいました。一人から5000~1万ウォンずつもらいましたがそれが集まり今だいたい4億ウォンになりました。市民達が民弁のウェブサイトで'告示無効化に参加できるようになり嬉しい、感謝している'という旨の文章を多く投稿しています。このせいでウェブサイトのサーバーが落ちました。そんなときに市民の中で民弁という団体が確かに必要だという事実を強く感じます。私達にはやりがいのある成果です。”

-民弁の弁護士達自らも、今回のろうそく集会を経て変化した部分があるのではないでしょうか。

“(イ)市民団体の数々が盧武鉉政府のときにこんな話をしました。'市民団体でやる仕事を政府が全部やってしまってやることがない。困ってしまった。'しかし李明博政府のやる方式を見ると市民団体や民弁のやる仕事がとても多くなりそうです。もし政府が市民団体と民弁に仕事を与え続けるなら、昔と時代が違うため政府が長く続かないかも知れないという考えも浮かびます。政府は状況把握をしっかりすべきです。これまで私達を含め市民達があまりにも甘く考えていたところもあると思います。金大中政府と盧武鉉政府がたったの10年だったのに‘民主主義はほぼ完成した、システムが確立したため、もはや問題は起きない’と考えていたのです。実際に李明博政府が始まると、現実はそうではないということを痛感した気がします。民主主義は完成したわけではなく、戦うべき部分がまだ残っているんだなと思いつつ、一生懸命と感じ取り、学んでいく途中です。

-現在、民弁の会員は何名ですか。

“(ホァン)全国的に550名ほどです。”

-思ったより多くはありませんが。

“(ホァン)弁護士が1万以上ですしその中で5%ほどですから多くはありません。それでも量的に急成長を果たしたのです。民弁は今年で20周年です。昔は政権に反対する市民達が軍事政権と戦うことが重要な仕事だったでしょう。今は世の中があまりにも多様化、多変化したため人権問題、生存権問題など主題が増えて分散されています。権力や資本から逼迫される人々を保護し防御するにはより多く仕事をこなさなければなりません。今の民弁は会費だけで運営する団体なため資金も人力も足りない状況です。運営を安定化できる対策を立てるべきだと考えていまして、それについての準備もしています。”

-告示が官報に掲載されることで、ろうそく集会が新しい局面に進入しています。民弁のこれからの活動の方向はどうなるでしょうか。

“(ホァン)李明博政府が始まってから民弁に新しく加入する方々が増えました。去年までは1ヶ月に普通3~4名が新しく加入しましたが最近は1ヶ月に14~15名が会員になっています。これはろうそく集会が始まる前までの数値です。ろうそく集会が始まってからはほぼ非常事態なため確認ができずにいます。李明博政府が公安政局的に進むなら民弁の活動はより強く激しくなるでしょうね。私が見るからには今の政府には現実が見えていません。何か大きな勘違いをしているんです。本当に無知です。国民をおもちゃのように扱っています。国民が適当に騙されてくれると思っていますが、そんなレベルで解決できる状況ではありません。小学生もこんなに利口なのに、どうやって全国民を騙す気でしょうか・・・。私達はそういう部分に関しては心配していません。人々が疲れてろうそくが一時的に消えて、保守団体を中心に反発が大きくなることはありえます。それは充分あり得ることです。しかし果たして政府が光化門に集まっていた30万、50万の市民達の目と耳を防ぐことができるでしょうか。まったくそう考えていません。今日も数十名の市民が連行され、私達民弁出身の民主労働党のイ・ジョンヒ議員まで連行される状況ですし、国民達が対抗するしかありません。他の方法がありません。”

インタビューを終えたとたん、彼らは民弁の黄色い旗を持って光化門へと駆け出した。徹夜をして集会現場を守っていたイ・ジュンヒョン弁護士は、26日午前2時ごろ、戦闘警察の盾に頭を殴られ、頭蓋骨が骨折する怪我を負った。イ弁護士は現在、国立医療院で治療を受けている。



▶民弁はどんな団体か?

故チョヨンレ弁護士・ノ前大統領などが創立
時局事件の弁論を担い、民主化闘争に主力した

参加する弁護士達の団体「民主社会のための弁護士会」は1988年5月28日に出帆。今年で創立20周年を迎えた。民主化運動の時期に個別的に活動した人権弁護士達が、86年の九老同盟スト事件の共同弁論をきっかけに結成した「正義実践法曹人会(正法会)」が母体だ。民弁の創立メンバーにはノムヒョン前大統領とコヨング前国家情報院長、故チョヨンレ弁護士、ハンスンホン司法改革推進委員会委員長、パクウォンスン希望製作所理事などがいる。法律専門家として私達の社会の改革と進歩に寄与し、国家権力の人権侵害行為に組織的に対応するというのが基本的な活動目標だ。

出帆の初期、民弁は時局事件の弁論を担い、反独裁民主化闘争に主力した。パクゾンチョル拷問致死事件の弁論と、クォンインスク富川警察署性拷問事件、カンギフン遺書代筆事件などが代表的だ。2000年以降は、米軍装甲車死亡女子中学生事件とソンドゥユル教授事件の弁論、韓米自由貿易協定(FTA)反対などへと歩幅を広げている。現在のろうそく政局では牛肉輸入衛生条件告示無効のための憲法訴願、公権力に被害を負った市民達の民事・掲示訴訟の支援などをしている。<チェ・ヒジン記者>
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by no_kirai | 2008-07-08 03:21 | ろうそく集会(デモ/文化祭)
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