目次 A : 進歩言論の歴史 B : 朝中東の問題点 C : 進歩言論についての誤解 「進歩言論に関する誤解」について書いていると、前置きが長くなりました。 時間のない方は「進歩言論についての誤解」で引用した記事だけ読んでください。 A : 進歩言論の歴史 1988年と1998年は大韓民国の言論史で最も意味深い年だったと思います。 1988年はハンギョレが創刊し、初めて発行された年です。 70~80年代は韓国言論の暗黒期だった。軍事独裁政権は銃と刀を持って志のある言論人の口を塞いだ。言論現場で彼らを追い出し、監獄に閉じ込め拷問した。政権が言論人の大量解職を主導し、言論の社主がこれを助けた。志のある言論人達は路上に放り出された。 翻訳原稿を書きつつ、市場で商売をしつつ、地元に帰り畑を耕しつつ、解職された記者らは、ひたすら本当の言論の夢を見た。政治家の刀を恐れず、資本家の金にひれ伏さない、ただ事実と真実を伝える自由言論を夢見た。 87年6月抗争はその夢を実現するバックグラウンドとなった。民主抗争に屈服した軍事政府は新聞創刊の自由を許した。87年9月、前・現職言論人196名が「新しい新聞」創刊を発議した。10月には各界各層の3000余人が参加し創刊発起人大会を開いた。本格的な国民募金を展開して108日ぶりに、2万7000名が参加して創刊基金50億ウォンを集めた。 本当の言論に対する国民の熱望に後押しされ87年12月、世界言論史上初の国民株言論、ハンギョレ新聞社を創立した。古ぼけた輪転機を調達して直し、工場の建物を借りて編集局を用意した。民主的な編集委員会制度をつくり、個別言論社としては初めて倫理綱領を採択した。報道の禁忌と聖域を壊し、事実と真実に基づいて記事を書くと決意した。ハングル横読み編集、コンピューター組版・製作などを総合日刊紙至上初で導入した。88年5月15日、36面のハンギョレ新聞創刊号が世に出された。自由言論の出発だった。 1998年は京郷新聞が独立言論となった年です。 京郷新聞は1946年10月創刊しました。進歩的な色を帯びた新聞であり、李承晩政権の腐敗を告発しました。これにより1959年に政府により廃刊されます。復刊したが、過去の姿を取り戻せず、軍事政権時代の政府のおうむがえしを言う役割を担いました。1990年8月から1998年3月まで、7年8ヶ月の間、韓化グループを母企業とするいわば「財閥言論」の所有構造を維持しましたが、1998年4月韓化グループと分離してから、社員達が100%新聞社株を所有した(現在は中小企業及び退職社友持分などで87.19%)完全社員株主会社へと所有構造が変わりました。 財閥グループの傘下にあった新聞社が名前と人的構成を維持したまま完全社員株主新聞社へと所有構造が変わる事例は世界言論史でも類見れないことです。それに1946年創刊以来60年に近い歴史を持つ中央日刊紙が外部の干渉や圧力なしで社員達の意志だけで4年余間独立的に新聞を製作してきたという事実は注目に値します。社員株主制の京郷新聞社では社長を公開募集し編集局長を直接選挙で選んでおり読者達を対象にインターネット上で「言論への突っ込み」と「E-Ombudsman」制度を運営することで社内言論民主化と双方向コミュニケーションの具現に尽力しています。 社員株主制を通じて所有構造の変化以降、報道がより公正になり、報道性向は進歩的に変わり、労働争議などの葛藤のあるイシューの報道態度は労組擁護的に変わったという評価を受けています。京郷新聞の記者によるとこのような報道傾向の変化を「社主の干渉が消滅したため」だといいます。財閥言論時代の利潤追求を目的とする所有構造では、資本家や広告主など既得権層を用語する保守的、親財閥的視覚を維持するしかなく、社主の政治的、経済的な利害による報道統制により報道内容が歪曲され不公正になるしかなかったことがわかります。 今年で、ハンギョレが創刊されて20年、京郷新聞が独立言論になって10年です。 国民の手により誕生したハンギョレは今までの20年間、進歩言論として国民のために報道してきました。しかし進歩と左派の立場が悪いこの国で、進歩言論であり続けるには様々な困難が伴いました。当事の言論は政権や企業と癒着し、国民に真実を隠す歪曲報道を繰り返し、もう一つの権力として君臨しました。 ハンギョレはこのような間違った言論の現実を改革する目的で生まれただけあって、記者達の間違った賄賂の慣行を初めて明かし、今は当然のように読めるけれど当事は「不純」だった記事を報道することで、世の中を変えようとしました。(たった10余年前のことである。その時までも北韓(訳注:北朝鮮)は「北傀」だった。中国も国家扱いではなく「中共」だった。南韓の国防部が「北傀」を「北韓」に、「北傀軍(傀儡軍)」を「北韓軍」に変えて呼び始めたのは南北正常会談の1ヵ月後の2000年7月である。新聞も2000年6月以降になって「金正日」に「国防委員長」の肩書きをつけてあげるようになった) こんなハンギョレの論旨と歩みは、保守一色の主流言論と衝突することになり、そのため理由もなく人々から「アカ」、「親北言論」だという誤解を受けたりもしました。しかし事実に基づいた報道とタブーのない報道を通じてハンギョレは言論業に従事する専門家と仲間記者達から「信頼度1位」の評価を得られ続け、創刊号の困難を乗り越え大韓民国の代表進歩言論として認められます。 ハンギョレが10年という年月に耐えていくと時代は変わり、結局、通貨危機の中で進歩陣営への政権交替が成し遂げられます。似たような時期に、政権交替の変化に負けず、言論の歴史にも大きな変化が起こります。 京郷新聞が社主だった韓かから独立し、社員達が自ら会社の主となることで、1998年に独立言論として新しく誕生することになります。京郷新聞は自ら進歩言論であると明かし(京郷.comの会社紹介参照)、国民を代弁するもう一つの本当の言論として、国民達から多くの支持を受けています。 また、インターネットの発達で「全ての市民は記者だ」という標語を掲げたオーマイニュースと、中堅記者達が集まり「観点のあるニュース」を提供するといったプレシアンなど、新しい形のインターネット言論が生まれ始め、こうやって20年をかけて、私達の社会は「言論の多様性」を得ることになりました。 B : 朝中東の問題点 しかし言論は増えても未だに「世論の多様性」は得られていません。 言論は多様でも、少数言論の世論独占は相変わらずなのが現実です。 特に朝鮮日報、中央日報、東亜日報の三つの新聞社は 莫大な資金力を持って新聞市場の70%以上を埋めています。 このため世論が多様ではないというのも問題ですが、 新聞市場の70%以上を埋めている三つの新聞社の 歪曲と、理念攻勢 、そして権力に執着する報道方式は 国民達の新聞への購読率と信頼度を落とし、 新聞存立の価値そのものを棄損させてしまったのです。 ※ 断っておきますが、朝鮮日報、中央日報、東亜日報が「保守言論だから」問題視されるわけではありません。(だからタイトルも保守言論の問題点ではなく、朝中東の問題点です)人々は朝鮮日報、中央日報、東亜日報の保守論調に対しては「批判」をしており、「非難」されるほかありません。 1. 歪曲報道 最も有名なものに、総合不動産税があります。 総合不動産税の対象は公示地価で6億以上のアパートであり、 実取引価は数億ウォンのレベルです。 この基準によると不動産税の対象者は全国民のうち2%未満です。 不動産税の対象者2%が居住の目的で家を一つずつ所有しているなら 総不税を作る理由はありません。しかし殆どが二つ以上の家を所有しており、 彼ら2%が国土の半分以上を所有しています。 総不税は世界的に深刻なこの国の不動産過熱を防ぐための最小限の措置です。 家の値が下がること、税金を出すことを嫌い、 総不税を嫌がる個人はいるでしょうけど、 社会的には必要不可欠な措置です。 朝鮮日報は、1年に1回払うだけの、実効税率も1%に満たないこの総合不動産税を「税金爆弾」だと呼びました。コラムでは「総不税のせいで'全ての国民'が脅えることになった」といいます。全国民の2%だけが担う税金のせいで「全ての国民」がおびえるというのは、誰が見ても行き過ぎた過剰表現です。 しかも朝鮮日報は、総不税に対する悪意的な世論を作るため、実際には総不税に該当しない6億未満のアパートまで例えとして出し、その人々が税金を出すがごとく事実を歪曲した明白な歪曲報道を行いました。(メディアフォーカス) 朝鮮、中央、東亜が総不税に反対するなら「批判」すればいいだけです。 しかし歪曲をするなら「非難」されて当たり前です。 KBSメディアフォーカス▶ http://news.kbs.co.kr/exec/program/sisa_list.php?prog_id=54&year=&month=&page=5 2007年 5月 19日 <185回> 2. [イシュー&批評] ②言論の我田引水なフランス大統領選挙報道(お勧め) 2007年 5月 26日 <186回> 1. [イシュー&批評] ①大統領選挙の走者が見る言論 朝中東の歪曲記事を一目で確認 リアル朝中東(社)民主言論市民連合▶ http://www.realcjd.net/ (お勧め) 2. 理念攻勢 今回の狂牛病論争で、国民達は最小限の安全制限である部位規制と年齢規制まで解いてしまった政府に抗議しました。80%の国民達が反対をし、再協商を要求する中、朝鮮、中央、東亜はこれを反米、不純勢力、左派だと規定しつつ、政治的な問題へと論点を摩り替えました。 また、反対側の論理を「怪談」だと貶しました。確かに誇張された情報も存在しましたが、それすらも「根拠のある」怪談でした。この国は牛乳を輸入せず自ら生産するために、牛乳から感染するという話は誇張された例だといえます。しかし根拠がないわけではありません。狂牛病にかかった牛の牛乳からもプリオンが検出されたとの英国研究所の報告があったからです。こんなケースは狂牛病が韓国の牛から発生するなら現実になり得る「怪談」なのです。私達がこれから輸入する牛の安全性が欠けていることは、あまりにも明らかな事実です。ところが朝鮮、中央、東亜はこれを反米、左派勢力の扇動だと話しています。 過去から北韓を嫌うこの国の言論は、北韓の脅威を振りかざし、政治的に様々な利益を得てきました。独立運動家と民主化運動家達は親北左派だと罵倒して殺し、自分達の正当性を維持しました。こんな過去の間違った方式が過去の間違いで終わらず、未だに使われていることからも、言論の問題が深刻であることがわかります。 たった半年前まで、狂牛病の危険を誰よりも率先して知らせていた朝鮮、中央、東亜日報が、 政権が変わったとたん狂牛病の危険を知らせる人々を「反米、左派勢力に扇動された」といいます。 言論の信頼度が落ち、OECD国家の中で新聞購読率がビリになっていくには これら言論社の役割が大きかったと思われます。 政権が変わると狂牛病について話を変える朝中東 MBCニュース'フ'▶ 狂牛病の件において、保守言論の態度の変化 http://www.youtube.com/watch?v=AKphrXCr7No 狂牛病の件で国民にやられ、また話を変える朝中東 KBSメディアフォーカス▶ 2008년 6月 7日 <238回> 1. [イシュー&批評]① 政権の危機、言論の危機! (お勧め) 2. [イシュー&批評]② “朝·中·東に広告を載せてすみません” MBCニュース'フ'▶ <集中フ> .デジタルの世界が、現実世界を変える(お勧め) http://www.imbc.com/cms/SISA000001050/TV0000000074801.html 3. 既得権問題 私は朝鮮日報、中央日報、東亜日報は言論というより新聞業を行う企業であると捉えています。 言論として国民に保障すべき'知る権利'と'記者精神'よりも、利得を優先し企業主により動くからです。 '朝中東'という言葉が出来上がるほど朝鮮、中央、東亜は誰もが認める権力集団です。 他の言論と違い、彼らが既得権の利益優先に始終する理由は、記者達の問題ではなく、社主にあると見ています。 新聞社株主所有持分率(%) 朝鮮日報:88.55% バンサンフン社長30.03 / バンソンフン(バンウヨン名誉会長の息子)16.88 / バンイルヨン文化財団15.00 / バンヨンフン(コリアナホテル社長)10.57 / バンウヨン(朝鮮日報名誉会長)8.37 / バンジュンオ(バンサンフン社長の息子)7.7 東亜日報:71.56% 里村記念回24.14 / キムジェホ専務(キムビョンゴァン前名誉会長の息子)22.18 / キムジェヨル(キム前名誉会長の息子)7.7 / キムビョンゴン前副社長(キム前名誉会長の弟)6.79 / 東亜日報社5.1 / キムジェヒョク3.83 / キムビョンゴァン前名誉会長1.36 / 一民文化財団0.46 中央日報:45.46% ホンソクヒョン氏一家 資料:2004年文化観光部 これら新聞社は持分構造を見るだけで、彼らの言論としての独立性が保障されづらいことがわかります。記者が記事を書いても編集局で検閲されます。新聞の論調を見せる社説もまた社主の意思によって書かれることになります。歪曲の例として前述した総合不動産税の場合、朝中東の社主と大物記者の何名かが納税者に該当します。そのために総不税反対のための歪曲された例を無理やり書くのです。 ("歴史に恥ずかしい名を残しそうで眠れない" / メディアオヌル :[インタビュー] ろうそく集会の取材を行った保守新聞中堅記者の告白 http://www.mediatoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=69283) ホンソクヒョン中央日報会長がサムスン裏金問題で検察の調査を受けるとき、中央日報の記者達が警護員のごとく仲間の記者達を暴行し、「社長様、頑張ってください!」と叫ぶ姿から、社主が言論社に与える影響がどれほどのものか垣間見れたと思います。 言論が独立性を備えるためには、社主からの独立が必要です。 社主が新聞社を所有してはいけないということではなく、 少なくとも経営と所有は分離されるべきだということです。 * もちろん、公正性と信頼性の問題は(朝鮮日報、中央日報、東亜日報が最も深刻ですが) 存在する全ての言論が廃刊されるまで守り遠さなければならない、基本的な価値です。 これらが守られなければ、国民達はこれからも新聞を見捨て、信じないはずです。 このような間違いを改善しようとする、 私達の言論の努力が重要です。 国民も批判されること(全ての言論がされるべき)と非難されること(朝中東の間違い)を見分け、 新聞市場の問題点を改善しようとする世論を、しょうもない両非論や中道を騙って貶してはいけません。 C : 進歩言論についての誤解 代表的な進歩言論についての誤解を指摘しようと思います。 ハンギョレが受ける誤解は京郷新聞や他の進歩言論にも該当します。 暫く進歩言論に対する偏見を忘れ、記事を読んでいただきたいと思います。 1. 進歩言論と権力の関係についての誤解 ハンギョレと進歩言論が国民の政府/参加政府時代、政権におもねった? こういわれると新聞社としてはとても口惜しいだろうと思います。 私が見たハンギョレは主体性を持ち、盧武鉉政権で間違いだと判断したところを批判しました。 (気恥ずかしい'左派的分配政策'の現実 / ハンギョレ社説 http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/185921.html ) 政権の初期には、ハンギョレは政府の政策を支持する記事を書いたりしました。それは政府の政策方向が、ハンギョレの考えと一致していたからであって、政権におもねったわけではありません。進歩言論は、自分達の考えと違う問題に対しては、政権を批判してきました。もっとも代表的な問題は、韓米自由貿易協定です。米国のための新自由主義を代表する韓米自由貿易協定に対し、ハンギョレは参加政府と論争を繰り広げます。 ( 青瓦台-ハンギョレ、FTA報道正面衝突 / メディアオヌル http://www.mediatoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=56395 ) ハンギョレ-青瓦台'突っ込み合い'の論争に終結 http://www.mediatoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=56809 ) むしろ、ある方々はハンギョレの参加政府への攻撃が行き過ぎていると考え、購読をやめた方々も多いと知られています。その方々が購読を絶った理由の一つに、ハンギョレが少しやりすぎたことは確かに問題ですが、はっきりしていることは、ハンギョレは政権におもねる言論ではなかったということです。 ( ハンギョレ盧武鉉政府特別インタビュー全文 / 大韓民国政策ポータル http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=001&oid=078&aid=0000033994 ) ハンギョレと進歩言論は代表的にはイラク派兵問題、非正規職法、セマングム、デチュリ問題など、政権が間違った方向へ進むと思う事案に対しては積極的に批判し、代案を提示しました。 (アスファルト弁護士 http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/224226.html) 2. 進歩言論の北韓問題に関する誤解 ハンギョレ、京郷新聞はアカの言論? これこそ最も正しくない誤解だと思います。 ハンギョレや京郷新聞など、進歩言論は「大韓民国民主主義」の言論です。 一部の人々は日差し政策(訳注:日本では太陽政策)を、北韓へ供物だといいますが、 北韓に対する支援政策は、供物だと非難していたハンナラ党が国会で同意した政策です。 しかも歪曲された資料で供物だと非難することは、色論争に過ぎません。 ( 井戸の中の蛙たちの'南北経協'計算の仕方 / ハンギョレ社説 http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/241208.html) 今はアメリカさえも北韓との関係が改善されつつあり、支援がなされています 進歩言論は統一のために北韓と対話がしたいのです。 ( 金正一委員長が決断しなければならないこと / ハンギョレコラム / キムジソク論説委員 http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/228661.html 'ミサイル危機'を超えて6者会談再開へ / ハンギョレ社説 http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/133072.html) 金正一を讃えているとか、北韓の赤化統一を望むという非難はまるで的外れです。 北韓と話し合いをし、経済的、文化的な交流を増やしていくことが 「統一をしたいなら、もし本当に統一をする気があるのなら」 行える方法の中でもっとも安全な方法だと思います。 戦争で統一をすれば、統一しないほうがマシであり、むしろ中国が戦争で廃墟となった北韓を、代理占拠してくれると首を突っ込むなど周辺列強の干渉がひどくなる可能性があります。もし北韓がいきなり滅び、駆け足で統一がなされる場合、南北韓の深刻な経済差によって、私達の国民の統一費用の負担が大きくなるだけです。 それに、南韓の国民と北韓の国民の間に経済的な優越感や色んな情緒的な違いが埋められず、社会的な統合もまた難しいはずです。 私達の国の経済を考えても、 北韓といらぬ摩擦や神経戦を広げ、 信用格付けの危機にまで繋がったり、 韓国企業の株価が低評価されることは、ない方がいいのです。 3. 進歩言論の経済問題、労働問題に関する誤解 ハンギョレと進歩言論を「親北左派言論」だと罵倒する言葉を鵜呑みにし、 経済問題に関する論調が北韓の経済方向と同じだと思うことは、間違った考えです。 私が見てきた進歩言論の経済論調は、ヨーロッパ諸国の福祉資本主義をバックグラウンドにしています。 世界のどの経済モデルにも、完璧なものはありません。 全ての理論には副作用があり、副作用に対する反作用で新しい理論が作り出されます。 共産主義は失敗した思想だと多くの人々が認めています。 しかし資本主義もまた、完璧な思想ではありませんでした。 資本主義は共産主義の長所は受け入れ、修正資本主義へと発展したのです。 (二つのユートピア / ハンギョレコラム / チョスン・ソウル大名誉教授、前経済部総理 http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/136044.html) つまり、市場主義と資本主義を「最上の価値」として据えるわけではなく、 (21世紀型独裁-市場全体主義 / ハンギョレコラム / パクミョンリム・延世大教授 http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/216927.html) それについての問題点を批判していくことで、社会構成員の内的な生活の発展を成し遂げることが目的です。 そのために財閥集中の歪んだ経済構造を批判し、 ( サムスン、管理か創造か / ハンギョレコラム / イウォンゼ・ハンギョレ経済研究所長 http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/223257.html ) 大企業より仕事先を多く作り出せる、中小企業の状況改善を主張します。 ( 納品会社を酷使させるだけではグローバル企業になれない / ハンギョレ社説 http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/205460.html 中小企業の実践から見た希望 / ハンギョレ社説 http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/146162.html) 進歩言論は共産主義を主張していません。 資本主義の中の矛盾点を直しつつ 資本論理(金銭)を最高の価値として捉えるわけではなく、 人々の生活の価値が最も重要だと考える、福祉資本主義を主張しています。 * 以上、転載終了…ではないが、 長くて投稿できないと言われたため、このへんで後略(笑) 省略した部分は、「政府の補助金は朝鮮日報も貰っている」 「補助金は合法的なもので、返すことになっている借金」などなどの話。 * 参考までに↓(言論人を対象としたアンケートです) 韓国言論学会の言論学者65.8%が「言論を信頼していない」 記者達の選ぶ「信頼度1位」の新聞は「ハンギョレ」(2007年)
by no_kirai
| 2008-07-03 01:27
| 朝中東と韓国言論
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